ネオバイオリアクター装置なら、ケンの細胞破壊をくい止める事が出来るかも知れないと考えた南部は、ジュンの護衛で人体工学研究所へ向かった。
エゴボスラーはこれまでの戦いから、ガッチャマンが身体に異常を来し思うように戦えないものと推測していた。そんな折、南部とジュンの行動を察知。南部暗殺のチャンスと見てメカンドルに出撃を命じる。
研究所ではケンの細胞のサンプルで実験した結果、細胞の活性化ができる事が判明。そこへギャラクターが攻撃してきた。ジュンはISOで待つジョー達に連絡しようとしたが、妨害電波により通信は全く不可能だった。そこで南部が研究所に残りギャラクターを引き付け、その間にジュンと研究員がネオバイオリアクターをISOへ運ぶ事にする。ジュンは電波の届くところまで来てジョー達に応援を要請。その通信を聞いたケンは南部を助けに行こうとするが、戻ったジュンに止められる。四人はケンを残し出動する。
南部と研究所の職員達はメカンドルとレスラーコマンドに苦戦していた。そこへ四人が助けに来る。メカンドルは鉄獣を出撃させる。鉄獣のパワーにGメカでは歯が立たない。その頃ケンはネオバイオリアクターで細胞の活性化を試みていた。
鉄獣の猛攻にGメカは苦戦。ジョーはついに体当たりを決行しようとするが、そこへG1号機でケンが現れハイパーシュートで鉄獣を倒す。
●コメント●
予告ナレーションでは「~ジュンの大激戦が展開する」と言っているが、実際大激戦したのはどちらかというと南部である。
話がまー目茶苦茶(^
^;;;)。ケンを想うジュンを描きたかったのは分かるが、もう少し設定とか…構成とか…台詞とか…きちんと考えてくれよー(T_T)。
G3号機で南部とジュンが二人で出かけるなんて、目立ってしょうがない。狙って下さいと言ってるようなものだ。そしてジュンは連絡してるのにかかわらず、ジュンがケンの所へ到着するまでジョー達は出動しなかった。ジュンは連絡して数秒の内にケンの所へ着いたのだろうか。要するにケンとジュンとジョーが会ってないとあのシーンが出来ないので無理な展開をしてるのだ。だから観てる方は???なのだ。
ジュンの妄想…いえ回想シーンも凄く不自然。ジュンってこんな子だったかなー。それでジュンとケンのやりとりはもっと奇妙だ。そばにいた研究所の職員さんもボーゼンとしていたぞ。その上、熱血南部はいいとして(レスラーコマンドまで倒しちゃう。ちょっと凄い!)、状況が状況だったとはいえ、南部をギャラクターの真中に一人置いてケンの所へ行くなんて、他に何か方法考えろよジュン…いやスタッフさん! お陰でジュンの女が下がったじゃないか。ケンなら(ホントはジュンだって)絶対こんな事しないぞ。
なんかあまりにも強引な展開に観ててものすごく疲れてしまった。こんなのに限って画はキレイなんだから。
エゴボスラーは室内でワイン飲みながら剣を振り回していた。あれはお世辞にも品がいいとは言えないのでやめて欲しい。その時言った台詞「奴は満足に戦えない体なのか」が何と言うか、妙にやらしく聞こえるのは何故だ? 台詞は普通なのに、中田さんの言い方のせいだろうか。
こんな話でも見どころはちゃんとあるからFはフシギだ。ズバリ、鉄獣がカッコイイーっ(*^o^*)。華麗な飛行能力、スピーディかつ力強い動き、武器のレーザー光線、スパーンと切れ味抜群の翼(建物も真っ二つ)、そのカッコ良さは、是非とも空飛ぶマジンガーZと戦わせたいくらいである。もっともカラーリングはちょっと…(^
^;;;)。画も下手でせっかくのデザインがもったいない(人物はキレイなのに)。
●乙女の妄想(^ ^;)●
ジョーはいつジュンから連絡入るか分からないんだから、ケンと一緒にいちゃマズイんじゃないか? しかし二人で何を話してたのか、よけいなお世話だが気になる。
今回は、ジュンじゃなくて実はジョー主役?ってくらい目立ちまくり、「ジュンはケンの役に立ちてーんだよ」などと言ってたが、ケンは全然聞いてない…実は聞いてないフリをしていたと想われる。何故ならジョーはわざと、言ってみれぱケンの気を引こうと、ああ言ったからだ。ケンは不本意そうだったので後でジョーとモメたに違いない。あ、もしかすると先に言った場面ではそのことでモメていたのか。…とまあ実に色々と深読みができるスバラシイ一話なのであった。この後ジョーは鉄獣に体当たりをしようとする。今更命は借しくないと言ってるが、本当はケンが戦えない今、自分が死ぬ訳にはいかないはずだ。それなのに、あんなに無謀な真似をしたのは、精神的に相当不安定だったか、死なない自信があったかのどちらかと考えられる。台詞や状況からいって後者は考えにくいので、やはりかなり追い詰められていたとしか想えない。きっと細胞破壊の件でケンと感情の交錯があったのだろう。またまたマンガが一本描けるわね。
ついでなので書いておこう、#35#36の予告ナレーションを。
#35「ケンの体は(略)細胞破壊が始まっていた。愕然とする南部長官とコンドルのジョー」。#36「ガッチャマンの想いがけないダメージを知ったジョーの胸に悔しさがよぎる」。
見よ! やはりジョーは特別扱いなのである。
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