南部もエゴボスラーも総裁Zの正体を知るため、宇宙パルスの解明に尽力していた。だがどちらも不完全なデータのため核心に迫ることはできずにいた。正体を知られる事を懸念したZはエゴボスラーに自ら説明をする。宇宙の彼方で反物質惑星が作られており、その副産物が宇宙パルスである事。Zは宇宙パルスを活動源にしている事が語られ、反物質惑星を地球に接触させギャラクターが支配する地球を作ると言う。だがZの本当の計画は地球の消滅だった。
エゴボスラーは宇宙パルスの資料と南部の命を奪うため、ISOに向け鉄獣を出撃させる。科学忍者隊は直ちに出動、ケンはハイパーシュートを使おうとするが原因不明の失敗をする。鉄獣はISOを破壊しギャラクターが司令室に迫る。ケン達は南部に避難するよう言うが、ハイパーシュートの失敗を知った南部はすぐに研究室でケンの体を調べ始める。
ジョー、ジュン、ジンペイはギャラクターに変装し鉄獣に潜入、内部に爆弾を仕掛ける。その頃南部は、ケンの体で細胞破壊が起きている事を突き止める。
鉄獣はジョー達が仕掛けた爆弾により爆破されるが、ISOは壊滅し多くの職員の命と重要なデータが失われた。そしてジョーは南部の研究室の残骸の中でケンの体の異常を知った。
●コメント●
凄い、突如シャドーが付いた! そして個性的だがキレイな画、光と影の効果を上手く使ったハデめの演出、であった。
ハイパーシュートとは説明を聞けば聞くほど無茶苦茶な必殺技である。シリアスメカ物のガッチャマンでこんなムテキングみたいな見栄えがよければ何でもOK的な設定でいいのか。お陰で南部はとんでもない研究をしているマッドサイエンティストの様になってしまっている。それだけの頭脳があるなら、もっと安全で効果的な必殺技が開発できると思うのだが。それとも何か裏の大人の事情でもあったのだろうか? とはいえ、この鉄獣を剣でぶち抜くビジュアル自体はそんなに悪くないと思う。だから理届抜きで毎回観たいっ!と思える位かっこよくやってくれたら良かったのだが…。字宙刑事を見よ。工夫が足りんぞガッチャマン!…予算も…足りないのかな。
設定と言えば「反物質小惑星」だの「細胞破壊」だの、分かった様な分んない様な設定が次々と…。まあこの辺りはなんとなくそれらしければいいのではある。
「わかんねぇのか、長官の護衛だよ」と咄嗟に言えるジョーはエライ。ささきさんの言い方がなんか優しくて感動(*^ ^*)。私も言われてみたい(←バカ者)。
●乙女の妄想(^ ^;)●
ジョーのイミシンなアップが連発されるんですけど〜。それも「ケン…」とささきさんの呟き付きで。だいたいジョーと他の三人では、ケンがハイパーシュートを失敗した時点で反応が違っている。ジュン達はケンの異常に死を予期する程の不安は感じていない。けどジョーは何かを感じている様子である。今までの状況を考えるとジュン達の反応の方が普通だと思う。これはジョーが常にケンの傍にいて、ケンをとてもよく見ていたため、なにかの前兆を見つけていたという所だろう。そしてラストのジョーは、漠然とした予感だったものが、モニタ−画面という否定できない現実となって目前に叩き付けられたというわけだ。ささきさんの叫びが胸に迫るのであった。
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