ガッチャマンF エピソードガイド5
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第21話「怒れジョー!戦慄の炎鳥」 評価=★★★(^_^)

 ジョーは両親の命日の墓参りを迷っていた。へルフス山脈の死火山が前振れも無く大噴火するという不可解な事件が起きたためだ。南部はジョーにBC島の死火山の調査を依頼。口実を付けて墓参りに行かせる。
 島に着いたジョ−だが島の地下にはギャラクターが基地を建設中で、監視カメラによりG2号が島へ入ったことが判った。エゴボスラーは監視を強めるよう指示する。
 ジョーは墓の前で幼馴染みのアンナと再会する。ジョーは島にたくさんいる妙な赤い鳥が気になりアンナに聞くが、アンナはギャラクターがBC島から撤退して現れたので、平和のシンボルだと言う。しかしジョーが撃ち落としてみると、それは小型の監視カメラだった。見破られたことに気付いたギャラクターは、赤い鳥でジョーとアンナを襲う。ジョーはケン達に連絡。だがアンナはジョーを橋の下に閉じ込め、島を二度と戦場にしない為に科学忍者隊には帰ってもらうと言う。ケン達との合流場所に行ったアンナはケンに、ジョーは他の場所を調査に行ったと告げる。ケンは不審がるメンバーを制しその場を去る。だがアンナはギャラクターに襲われ、島の地下に基地を作っていることも知る。アンナはその事をジョーに知らせる。2人はG2号機で地下の基地へ突入しようとするが、赤い鳥の大群が襲って来る。そこヘケン達のGメカが現れ5機は合体。赤い鳥は鉄獣となり、ケンはハイパーシュートでこれを倒す。アンナはまた一からやり直してBC島を必ず復興してみせると言う。

●コメント●
 ストレートな嫌味の無い話作りで好感が持てる。ジョーが何となく
大人っぽい。だけどジョーと「お墓参り」という言葉とは全くイメージが合わないので、この設定は止めたほうが良かったと想う。違う理由でBC島へ行かせれば良かったのに。
 アンナはとても健気でいい子である。私好みである。アンナの話でいくと、ジョーとアンナが子供の頃は
BC島は平和な島だったが、突如現れたギャラクターに支配されてしまったらしい。するとジョーの両親はその時やって来たギャラクターに、たまたま(?)殺された訳か。まあ、それならそれで別にかまわないが。
 アンナはどーしてG2号機に乗っているんだ!? その上ガッチャスパルタンにも乗ってるけど、確かハイパーシュートの時ガッチャスパルタンに乗ってる人もかなりの苦痛を強いられるみたいだったが(そんな描写が前に一度あった)、一般人のアンナは大丈夫なのだろうか。
 ケンは初対面のクセにアンナに
馴れ馴れしい。名前呼び捨てだし(カレンの時さん付けだった)、そして得意気に「このジョーって奴は…」云々、とか言うがアンナは反省してる事だし、余計なこと言わない方が男が上がったと想うのだが。ケンにしてみれば一言わずにはいられなかったんだろう。たいがい一言多い方ではある。肝心なときは言葉足りないくせに。
 ケンは、冒頭ジョーに墓参りに行って来いとみんなで言うシーンの声が、明るくてなんかあれは凄くいい。ケン(森さん)は普段平和な時の、あるいは一般人ぶりっこしてる時の力の抜けた声が
とっても可愛くていいのだ。任務中とまるっきりトーンが違う。

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第22話「人工衛星爆破指令」 評価=★★★★(^o^)

 ガッチャマン基地のモニターで星座を眺めていたジンペイと、そこに居合わせたケンは、偶然地底探査ステーション、レムリア7号に接近する謎の飛行物体を目撃する。そこへ南部からギャラクターがポリミラ島へ上陸したと連絡が入る。5人は出動。Gメカで島の一帯を偵察。ギャラクターの戦力は掴めたものの、目的が全く分からない。だがケンはカモフラージュではないかと思いつく。その時レムリア7号から緊急救助信号が発信され、ケン達は鴨技師長からレムリア7号が何者かに乗っ取られたと連絡を受ける。
 ケンは一人だけ墓地に戻り、その事をギャラクターに悟られない様、他のメンバーは島に残るよう指示。基地に戻ったケンは鴨技師長とデータを調べ、レムリア7号から発射される核ミサイルはISOを目標とし、あと十数分でその射程内に入る事を割り出す。レムリア7号からミサイルが発射され、大気圏に突入する僅かな間を狙い破壊するしかない。
 ケンはG1号機にブースターを取り付け発進。大気圏外でミサイルを撃破する。怒ったマーストラはG1号機を攻撃。ブースターが破損するがかろうじて地上へ戻る。
 エゴボスラーは作戦の失敗を知り、自分を囮に使ったZの自業自得だと言う。そしてポリミア島の4人を全戦力で攻撃する。だが鴨技師長より作戦成功の連絡が入り、ジョー達は戦わず帰還する。

●コメント●
 
よくできた話だと想う。異色作っぽいが面白い。エゴボスラーの心情が手に取るようにわかって可笑しい。こーいうとこがエゴボスラーのいい所である。
 ケンのカンも冴える、流石リーダー。ま、誰でもちょっと考えりゃ分かるか。とかげの尻尾がどーのと無埋矢理こじつけてたみたいだけど。とにかく今回ケンの判断は正しい。だからジョーも太鼓判でOKするのだ。
 見どころはやはり
宇宙へ行くG1号機(!)だろう。ブースター付けるだけで宇宙へ行けるなんて凄い。そしてバードスーツの宇宙服バージョンが見られる。ラストシーシの立ち姿なんて南城二かと思った。
 ジョーがエゴボスラーに一言う「あばよ。そこでいつまでも戦車で遊んでるんだな」って台詞が、すご−く素敵(
*^ ^*)。なんか余裕でかっこいい。ささきさんの言い方がいい。そして忘れてはいけない市川さんの良過ぎるお声っ! ちなみに今回の作戦は「ガンマ−プラン」と言うらしい。

●乙女の妄想(^ ^;)●
 ジョーはなんだかんだ言っても、
ケンさえ無事ならあとはど−でもいいのだ。エゴボスラーが目の前にいよーが、Zが目の前にいよーが、カンケーないのだ。さっさと帰ってケンの顔が見たいのだ。しかしケンが試作中のブースターで宇宙へ行く事になるとは、よもや思いもしなかっただろう。その場にいたら絶対止めてたもんね。「俺が行く」とか言って。だから無事だと分かってとっってもホッとしているのだ。その証拠がエゴボスラーによゆーかましたあの台詞である。

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第23話「魔のメカランド」 評価=★★★(^_^)

 オールドヘブン市に世界的な平和運動の指導者タンガニア国王が到着し、南部と科学忍者隊で出迎える。歓迎パレードの最中、突然子供たちが国王と南部を襲う。騒けつけたケン達は催眠弾で子供達を眠らせ全員無事だった。だが子供達は誰一人何も憶えていなかった。その後も駅通りで群衆が暴れていると連絡が入り、ケン達ハまた催眠ガスで群衆を制する。
 その夜街を警戒していた五人は、街の人々が何かに操られるように遊園地の中に入っていくのを目撃、追って入ったケン達の前にメカンドルが現れ、強力な催眠装置で五人を催眠にかける。エゴボスラーは五人に国王の暗殺を命じる。
 南部はISOで催眠波の解析を行ない、それを妨害する装置を製作。ケン達と連絡が取れない事を不審に思いながら、装置を車に搭載しオールドヘブン市へ向かう。
 催眼電波に操られたケン達は、国王の部屋へ侵入、国王に銃を向ける。南部は妨害電波発生装置の受信機を持って駆けつけるが出力が足りない。そこでジョーのエネルギーを使い電波の出力を上げジョーを覚醒させる。ジョーは他の四人を正気に戻す。
 作戦が失敗したメカンドルは鉄獣を送り込む。鉄獣内に侵入する五人だが、メカンドルは鉄獣の反応炉の制御弁を壊し核爆発を起こすように仕組む。ジョーは自ら反応炉内に入りこれを阻止する。

●コメント●
 動き(コンテ)がとーっても
カッコイイ。特にケンとジョーのコンビプレイが映える。子供に催眠弾を投げるシーンや、ホテルで警備員を殴る(おいおい(^ ^;))シーンや、アクションじゃないが空港で二人で顔見合わせるシーンもなんか好き。コンテだけでも観る価値あり! ストーリーは何て事ない。どころか、はっきり言って変(^ ^;)。
 忍者隊はしょっちゅう武器を捨てさせられるが、それでもヒーローか!? 少しは切り抜ける策を
アタマで考えんかい。というか、いつもケンのヤマカン頼りだが、今回ケンのカンは働かなかったようだ。南部に助けられるとは情けない。ラストのジョーは頑張ったと思うが。
 ところでジョーは戦闘用サイボーグなので、五人の中で一番戦闘能力が高い。今回のような場合ジョーが行くのが、他の誰が行くより成功の確率は高いことは目に見えている。しかしそういう理由から人選がなされる事はない。今回のような危険な任務であればそれは当然であろうが、ジョーの能力があれば簡単にクリアできるだろう時でも、そういう作戦の立て方はしない。みんなジョーの事を想っているのだ。「博士はそうやって、これからも過酷な任務は全てジョーに負わせる気ですか」なのだ。これは�でのケンの台詞だが、Fでのケン達の気持ちも同じだ。ジョーは大切な仲間であり、五人で力を合わせピンチを切り抜ける。命の重さは五人同じ。そういう意識は(能力を戦力として使い切れないという意味において)プロのコマンドとしては「甘い」のかも知れない。だがそれこそが、今更言う事でもないのだろうが、科学忍者隊らしさだと思う。そして南部は、かなり意図的にそんな集団として科学忍者隊を育成したと思われる。だけど、たまにはそうした心の葛藤を描く話があっても面白かったかとは思うのだ。がFではハードな話はエゴボスラーとゲストに一任されていたようだ。何せこんなに
ゲスト話の多い作品も珍しい。別にハードな話じゃなくてもいいから忍者隊メインの話をもっと観たかったのだ。それにくらべてギャラクターは面白い。市川さん中田さんのすてきな声で対立する二人。ますます混線模様で良い。

●乙女の妄想(^ ^;)●
 余計な事だが
屋上で二人で何をやっていたのだ? そりゃ偵察だろーけど、なんか五人で調査っていうと決まって二人で一緒に行動しちゃってるんだけど…ま、いいか。任務に私情を挟みまくってる人達のやることだし。
 ジョーが反応炉へ入ろうとする時、ケンは一旦ジョーに任せて「やっぱり俺が…」ってまたジョーを止めるのたけど、あれはとっさの台詞で、考えて言った感じじゃなかったし、やっぱりジョーのことが心配の余り冷静さを失ってしまったのね。ジョーが行くのがベストだって誰もが判断したんだから。その証拠にジョーが行くと決めた時みんな黙認したもの(ジュンなんかケンが一言った時はあんなに取り乱して止めたのに)。その後ジョーの「…ふっ」って、その、ふって何よ。訳すと「心配してくれてありがとう。
マイ、ハニー(*^ ^*)」って意昧かしら? う〜〜ん、いやいや、これは何かもっと深い事があったに違いない。色々想像できて楽しい楽しい(*^o^*)

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第24話「誇り高き戦士」 評価=★★★★★\(^o^)/

 科学忍者隊は南部の情報でギャラクターの秘密輸送機をアグリカ上空で追跡していた。だが地上から放たれたギャラクターのミサイルがガッチャスパルタンに命中、Gメカに離散し照準を躱すがG1号機は操縦桿が利かずジャングルに不時着。通信不能となる。ギャラクターはアグリカのサバンナに秘密裏に核燃料基地を建設中だった。
 ケンは片目のライオンに遭遇しているところを現地の青年シンバに助けられ、シンバの家で食事を分けてもらう。翌朝二人は動物達の様子がおかしい事に気付き、ジャングルへ入ってみると、ギャラクターが基地建設に邪魔な動物たちを殺す為ジャングルを焼き払っていた。隊員を倒した二人はタイヤの跡を辿りギャラクター基地に向かう。
 一方ジョー達もギャラクター機がジャングルに隆りるのを目撃、そこへ向かった。基地のそばで会うケン、シンバとジョー達。ケン達が基地内に侵人し混乱させている間に、リュウはG1号機の修理、ジンペイはガッチャスパルタンの合体準備にかかる。ケン達はギャラクターの多勢に苦戦するが、シンバが呼んだ現地の若者たちとライオン達の助っ人で逆にギャラクターを追いつめる。エゴボスラーは鉄獣を出撃させる。そこへジンペイとリュウのガッチャスパルタンが到着。ケンはハイパーシュートで鉄獣を倒し、基地を破壊する。ジャングルに平和が戻る。

●コメント●
 コンテが
すばらしい。ケンとシンバが左右からギャラクターを殴るシーンとか、サルがG1号機の上に乗ってるシーンとか、エゴボスラーがメカンドルをボカンと殴るシーン(これば効果音がよかった)とか、全体にユーモラスな動きが凄くいいのであった。冒頭のメカの戦闘シーンもカッコイイし。
 今回はケンだったが、こんな風に誰かが単独で事件に遭遇して…って話は視点が絞られる分話の密度が濃い印象を与えるのでいいと思う。もっとも今回みたいに上手く作ればだが。
 ケンはG1号機の修理できないのか。その点リュウは有能! メカのプロフェッショナルなのね。冒頭のメカ戦もがんばってたし「スパルタンレーザー!」毎回やってほしい。で、ガッチャスパルタンの操縦をジンペイがやってるのはナゼだ? もしかしてリュウの次に操縦が上手いとか。ところでシンバはケンに食事を勧めたが、一体どんなものを食べたのだろう、ちょっと気になる。それに
あの格好(バードスタイル)で寝たのだろうか? 暑そう…。
 特筆すべきは
ジョーの力技! うひゃー、こりゃすごい。力技使うブルーなんてアリか? デンジブルーだってやらなかったぞ(と思う)。
 ラストのBGMは個人的に好き。まるでコンVの最終回のようだ。音楽は同じ人である。

●乙女の妄想(^ ^;)●
 ケンは四人のメンバーを
「ジョー」と「その他の仲間」という風に認識しているようだ。気持ちは解るけど…それでも普段は多少理性が働くようだが、モノローグになるとあまりにも震骨で恥ずかしい(^ ^;;;)。モノローグの時はいつも「ジョー、みんな無事でいてくれ」だし、誰も聞いてないと思ったら大間違い! TVの前のファンがしっかり聞いてるのよ。そしてまたしても二人は戦ってるとき常に一緒にいた。だもんでジュンが危なくなった時助けてくれたのは、リーダーでもサブリーダーでもなく、なんとライオン(!)だったじゃないかーっ。おいおいおい(^ ^;;;)。これではジュンがあまりにかわいそうだ。危ないのがもしジュンじゃなくてケンだったら…もう書く必要ないか、わかりきってるから。

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第25話「地獄のスカイライダー」  評価=★★★(^_^)

 ケン達はエゴボスラーの秘密を知っているというオンケーン公爵を訪ねる。エゴボスラーと昔友好のあった公爵は、秘密を教える前に自分が直接会ってギャラクターを解散なるよう説得すると言う。そしてケン達には、せっかく来たのだからと狩りに誘う。ケンは公爵を見張っていれば、必ずエゴボスラーと連絡を取ると見て、しばらく様子を見ることにする。予想通り公爵は港の船上でエゴボスラーと密会。エゴボスラーは自分の秘密を知っているという公爵を殺そうとするが、密かに公爵を見張っていたケン達に阻まれる。そこでシークレットコマンドを出動させ、その攻撃で船は沈没するがケン達は公爵を救出する。そのころエゴボスラーは公爵の屋敷を襲っていた。自分の秘密を書き記した日記があることを知った為だ。ケン達が駆けつけた時は屋敷はすでに炎に包まれていた。そこヘシークレットコマンドが暗黒秘術で襲いかかる。ケンは「忍法、炎の舞い」でこれを倒す。だが公爵は二人の幼い子供の前でエゴボスラーに殺される。屋敷も焼け落ち、エゴボスラーの秘密は闇に葬られる。

●コメント●
 
演出がハデ! その上画も凄くキレイ。アップがやたら多い気もするがキレイだからいいか。シークレットコマンドは、まるでアニメのデビルマンのようだが暗黒秘術はカッコイイ! もっと忍者隊との戦いをいっぱい見たかった。それに対するケンの炎の舞い…(T_T)(何だこのネーミングは! ケンのセンスなし!)は、かっこよくなーい。単にバードマントがシークレットコマンドより炎に強かっただけのような気もする…。それとケンが人形使って敵を欺くシーシもあった。いつの間に作ったんだ? まったく今回のケンの戦い方は尋常じゃない。
 オンケーン公爵とは、なんとまあ妥当なネーミングだが、子供の名前は安易でマイケルとメアリーだって? 太郎と花子ってところか、次郎と幸子か? って、どうでもいいや、そんなの。
 そりゃ「恨むんなら自分の親を恨むんだな」はガッチャマンのキーワードだが、Fを観てる限りでは意味不明だろう。冒頭から
目立つと思ったら、ジョー主役だったのか。公爵が死んだ時、ケンが子供達の所へ行くのをジョーが制したのは何故なのか、いろいろな解釈ができるだろうが、どちらにせよケンが子供達に余計なことを言ってヤブヘビにならずに良かったと思う。ケンは真っ直ぐな性格だけに言葉選びが下手だから。けど子供達を前に何の言葉もかけられないジョー。その心の中は、あまりにも複雑で、あまりにも悲しい。個人的には、某旧作や�を引き摺るような描写はFではして欲しくないのだが。

●乙女の妄想(^ ^;)●
 ケンは公爵を見張っていれば云々と言ってたけど、どうせ
ジョーが見張ってたのはケンの行動に違いない。いつものことだ。
 今回ジョーは辛かっただろうけど、それを見てたケンも辛かったと思う。二人の心中察して余りあるというもの。この直後の二人の話で一本マンガが描けそうだ。

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