オールドヘブン市に世界的な平和運動の指導者タンガニア国王が到着し、南部と科学忍者隊で出迎える。歓迎パレードの最中、突然子供たちが国王と南部を襲う。騒けつけたケン達は催眠弾で子供達を眠らせ全員無事だった。だが子供達は誰一人何も憶えていなかった。その後も駅通りで群衆が暴れていると連絡が入り、ケン達ハまた催眠ガスで群衆を制する。
その夜街を警戒していた五人は、街の人々が何かに操られるように遊園地の中に入っていくのを目撃、追って入ったケン達の前にメカンドルが現れ、強力な催眠装置で五人を催眠にかける。エゴボスラーは五人に国王の暗殺を命じる。
南部はISOで催眠波の解析を行ない、それを妨害する装置を製作。ケン達と連絡が取れない事を不審に思いながら、装置を車に搭載しオールドヘブン市へ向かう。
催眼電波に操られたケン達は、国王の部屋へ侵入、国王に銃を向ける。南部は妨害電波発生装置の受信機を持って駆けつけるが出力が足りない。そこでジョーのエネルギーを使い電波の出力を上げジョーを覚醒させる。ジョーは他の四人を正気に戻す。
作戦が失敗したメカンドルは鉄獣を送り込む。鉄獣内に侵入する五人だが、メカンドルは鉄獣の反応炉の制御弁を壊し核爆発を起こすように仕組む。ジョーは自ら反応炉内に入りこれを阻止する。
●コメント●
動き(コンテ)がとーってもカッコイイ。特にケンとジョーのコンビプレイが映える。子供に催眠弾を投げるシーンや、ホテルで警備員を殴る(おいおい(^ ^;))シーンや、アクションじゃないが空港で二人で顔見合わせるシーンもなんか好き。コンテだけでも観る価値あり! ストーリーは何て事ない。どころか、はっきり言って変(^
^;)。
忍者隊はしょっちゅう武器を捨てさせられるが、それでもヒーローか!? 少しは切り抜ける策をアタマで考えんかい。というか、いつもケンのヤマカン頼りだが、今回ケンのカンは働かなかったようだ。南部に助けられるとは情けない。ラストのジョーは頑張ったと思うが。
ところでジョーは戦闘用サイボーグなので、五人の中で一番戦闘能力が高い。今回のような場合ジョーが行くのが、他の誰が行くより成功の確率は高いことは目に見えている。しかしそういう理由から人選がなされる事はない。今回のような危険な任務であればそれは当然であろうが、ジョーの能力があれば簡単にクリアできるだろう時でも、そういう作戦の立て方はしない。みんなジョーの事を想っているのだ。「博士はそうやって、これからも過酷な任務は全てジョーに負わせる気ですか」なのだ。これは�でのケンの台詞だが、Fでのケン達の気持ちも同じだ。ジョーは大切な仲間であり、五人で力を合わせピンチを切り抜ける。命の重さは五人同じ。そういう意識は(能力を戦力として使い切れないという意味において)プロのコマンドとしては「甘い」のかも知れない。だがそれこそが、今更言う事でもないのだろうが、科学忍者隊らしさだと思う。そして南部は、かなり意図的にそんな集団として科学忍者隊を育成したと思われる。だけど、たまにはそうした心の葛藤を描く話があっても面白かったかとは思うのだ。がFではハードな話はエゴボスラーとゲストに一任されていたようだ。何せこんなにゲスト話の多い作品も珍しい。別にハードな話じゃなくてもいいから忍者隊メインの話をもっと観たかったのだ。それにくらべてギャラクターは面白い。市川さんと中田さんのすてきな声で対立する二人。ますます混線模様で良い。
●乙女の妄想(^ ^;)●
余計な事だが屋上で二人で何をやっていたのだ? そりゃ偵察だろーけど、なんか五人で調査っていうと決まって二人で一緒に行動しちゃってるんだけど…ま、いいか。任務に私情を挟みまくってる人達のやることだし。
ジョーが反応炉へ入ろうとする時、ケンは一旦ジョーに任せて「やっぱり俺が…」ってまたジョーを止めるのたけど、あれはとっさの台詞で、考えて言った感じじゃなかったし、やっぱりジョーのことが心配の余り冷静さを失ってしまったのね。ジョーが行くのがベストだって誰もが判断したんだから。その証拠にジョーが行くと決めた時みんな黙認したもの(ジュンなんかケンが一言った時はあんなに取り乱して止めたのに)。その後ジョーの「…ふっ」って、その、ふって何よ。訳すと「心配してくれてありがとう。マイ、ハニー(*^ ^*)」って意昧かしら? う〜〜ん、いやいや、これは何かもっと深い事があったに違いない。色々想像できて楽しい楽しい(*^o^*)
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