ヘルバレー峡谷を鉄獣が通過するとの情報をキャッチした科学忍者隊は出動。ギャラクターは情報通り現れる。戦いの最中、どこからかブーメランが投げられ、それはガッチャマンフェンサーを弾き飛ばし、鉄獣の牙を折るほどの威力があった。その時南部から帰還命令が出る。南部の説明によると、今回の情報はゴードンという男が超物質「ネオフライト」の威力をISOとギャラクターに見せる為に仕組んだことで、ゴードンはネオフライトを高い値を付けた方に売るという。そしてケンとケンペラー双方一人で交渉に来るよう指示してきた。ヘルバレー峡谷で会う三人。だがメカンドルが鉄獣で現れ、万一に備え待機していたジョー達と戦闘になる。交渉の邪魔をされたゴードンはこれ以上手出ししないよう言い2人と洞窟に入っていく。内部は研究室になっていて、ゴードンは取り引きを続けるが、ケンは一銭も出す気はないことを告げ、こんな事はやめるよう説得する。ケンペラーは5億で買うと言うがゴードンは値を上げるよう要求。三人の話は双方で盗聴しており、業を煮やしたメカンドルは力尽くでネオフライトを奪おうと再び鉄獣を出撃させる。
ケンペラーは買う気の無いケンを追い出せと言うが、ゴードンはケンペラーと一対一だと物騒だと断る。そこヘゴードンの息子トミーがやって来て恐ろしいことはやめてと頼むがゴードンは聞き入れない。そしてケンペラーに50億で買うよう言い怒ったケンはゴードンを殴ろうとする。それを見たトミーは騒ぎの元となったネオフライトを捨ててくると言い走りだす。トミーを追うメカンドルとジョー達。ジョーはケンとゴードンを洞窟から救出する。
トミーは砲弾に加工してあるネオフライトで追ってきた鉄獣を撃つが当たらない。ジョーはトミーの持っていたネオフライトで鉄獣を狙撃し破壊。残っていたネオフライトは全て爆発して無くなってしまう。ゴードンはようやくお金より大切なものに気づく。
●コメント●
なんといってもゴードン、ケン、ケンペラー三人の思惑の絡み合いに尽きる。心理描写が説明っぽくならず、上手い所会話で表現されているし、テンポもいい。無駄のない構成もいい。話のアイディアとしても面白い。トミーの扱いがどーのと、いろいろ言い出せばきりはないが、文句無く傑作だと思う。
取り引き額○○億とか言って誤魔化してたが、単位は一体何だったのだろうか。やはり「円」なのたろうか。ドルだと面白くないし、とても気になる。個人的には何となく「円」希望なのだがゴードンは日本人じゃないし、それは望み薄か。
「あなたの用心棒になる気はない」というケンの台詞、森さんの言い方のせいか、なんかすごく印象的で気に入ってしまった。
メカンドルが鉄獣でゴードンを脅しジョー達がGメカで現れた時、ケンも驚いていた。ジョー達が来てたことを知らなかったわけだ。大方ケンが出た後ジョーが「よし、みんな行くぞ」とか言って行動したのだろう。いつもの事とはいえ、流石ジョー、サブリーダーの鏡だ! 今回もオイシイ役は全てジョーだった。
●乙女の妄想(^ ^;)●
「俺はケンを助けに行く!」この判断の早かったこと。しかも当然の事のように言い切ったけど、この時リュウやられてるのに、もしかして気付いてない! まケンが心配でそれどころじゃないか。気持ちはわかるけどね。その上トミーが必死で走る胸の痛くなるようなシーンでは、それに負けないくらい盛り上がっているお2人。だって「僕は知ってるんだ、父さんがどこに隠したか!」も「ケン!」「ジョー!」も同じBGMなんですもん。でも今回の2人の盛り上がりは尋常ではなかった。もしかしてスタッフは狙ってたのか!? もっとも何も考えずこんなもん作ったとしたら、そっちの方が恐いけど。
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