ケンは全世界に拡大するギャラクターの勢力に対し、国連軍の反撃を期待するしか手がない現状に苛立っていた。総裁Zとエゴボスラーを倒すしかないと考えたケンは、反対する他の四人を説得し、嵐の中ガッチャスパルタンでギャラクターの本拠地であるサタンフォーへンヘ向け出撃する。迎え撃つギャラクター戦闘機を突破しサタンフォーヘンを目前にした時、突如総裁Zと鉄獣が出現。ケンはガッチャマンフェンサーで鉄獣を倒すが、爆発まぎわ鉄獣から発射された一発のミサイルがガッチャスパルタンを直撃。エンジシをやられたガッチャスパルタンはサタンフォーヘンの城壁に激突。待ち受けていたギャラクター隊員、レスラーコマンド、アイアンコマンドが一気に襲いかかる。竜巻ファイターでこれを吹き飛ばすケン達。その時場内からエゴボスラーが現れる。ケンはエゴボスラーの仮面をガッチャマンフェンサーで叩き割るがエゴボスラーは替玉ロボットだった。そのロボットが爆発しケンは目を負傷する。ケンば尚も戦い続けようとするが、ジョーはこれ以上戦えないと判断、抵抗するケンを無理矢理ガッチャスパルタンに乗せ退却する。自分を止めた事を非難するケンにジョーは無駄死にして欲しくなかったと言う。
●コメント●
要するにケンがカッとなって敵に突っ込み相手にコケにされるという、ただそれだけの話である。ホントにそれだけである。だけど良いのだ。これは趣味の問題かも知れないけどこの手の話は私は好きなのだ。だから良いのだ(何だ、この腐ったコメントは)。とにかく何も考えずイケイケである。そこもFのいいところだろうがメカはもうちょっと丁寧に扱って欲しい。メカがかわいそうだ。
なんとケンがデルタパワーアップして戦っている時、ガッチャマンフェンサーを敵に投げると回転しながら鉄獣の触角を破壊、そのまま回転を続けブーメランのように戻って来る、という技を被露した。何だったんだろうか…。そういえば竜巻ファイター初使用だった。これってどういう技なの? なんで竜巻にあれほどの破壊力があるのか知らないが、とにかく凄い。けど技自体地味なので破壊力の割にインパクトは弱い。コマンドとの戦いはかっこよかったけど短かった、残念。
今回ケンの台詞がすごくいいのだ。おそらく、というか絶対、脚本でも演出でもなく森さんの力だと思うが「俺達が総裁Zとエゴボスラーを…云々」のくだりとか、あの辺がすごく迫るものがあっていい。悲壮感さえ漂っている。エゴボスラーが替玉と判ったときの怒りはエゴボスラーが卑怯な事をしたのでブチ切れたというより、これで戦いが終わると思ったハズが振り出しに戻っちゃったんでブチ切れちゃったと、そんなところだろう。けどこの手の話は普通最終回近くのクライマックスで入れないか? これから最終決戦になだれこみーって感じで。#6でやってしまうFは、どういうつもりだったんだろうか、ナゾである。
●乙女の妄想(^ ^;)●
「しょうがねぇ一度言い出したら聞かねえ男だ」ケンのわがままに思いっ切り甘いジョー。とにかくケンの事が心配で心配で仕方がないのが全編に溢れていて、いちいちノロケを挙げてたらきりがない。ちゃんと台詞で言っちゃってるもの、私達の妄想の余地ないじゃない。ラストシーン、ガッチャマンフェンサーを手渡すジョーの仕草と台詞がすごーくいい。ジョーって優しいのね。考えてみるとジョーが必死で止めてくれたおかげでケンは命拾いしたわけだ。ジョーも苦労するわね。
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