アネスト山脈の小さな村がギャラクタ−に占拠された。周囲十四キロ四方に水のないこの地域を進軍する為、唯一オアシスのあるこの村が補給基地にされたのだった。
科学忍者隊はギャラクターの進軍を阻止するためオアシス爆破の任務を受ける。ケンとジュンは高性能爆弾を持って村へ潜入するがギャラクターに見つかりそうになり村の老人(村長)に助けられる。村長は二人を村の教会へ案内する。そこには村の人々が監禁されていて皆衰弱していた。ケン達の目的を知った村長は、オアシスは村人のものだから爆被させないと言う。事情を知ったケンはオアシスの奪回を提案する。村長は替成するが村人はギャラクターの反撃を恐れる。
ケンとジュンはまず補給用トラックと戦車を爆破、オアシスは村人の手に戻った。だがギャラクターの反撃に備え村人に避難するよう言うケンに対し、村長は村を捨てる事はできないと言う。村を守るため共に戦う事を決意するケンと村長。
ケン達は再び現れたギャラクターと戦うが村長はケンペラーの銃弾に倒れる。それを見た村人達は村長を死なせるわけにはいかないと銃を手に立ち上がる。怒ったケンは単身ギャラクターの戦車群に突進。ジョー達もGメカで応戦しギャラクターは退散する。村には国連軍が入る事になった。
●コメント●
これはヘンな話だ。AパートとBパート別の人が作ったんじゃ…と思うくらい差がある。Aパートは台詞もいい、動きもいい、ケンもかっこいい(老人に助けられるのはマヌケだがそれ以外はかっこいい)。一体これからどんな風にドラマが盛り上がるのかなー、ワクワク(^o^)と思ったら…ありゃ〜〜〜?であった。
平和のためと言われても忍者隊にオアシスを破壊されれば村人たちは難民になってしまう。村長のかたくなとも思える意志の根底には難民の耐え難いみじめな体験があったのだろう。と彼の気持ちはわかるけど、ちょっと自分本意ずぎないか? その上ケンはいちいち村長の言いなりだし。そもそもテーマが重すぎてFでこういう難しい話をやろうとするのが間違いである。例えるなら、普段食べた事のないご馳走を食べたもんで消化不良で下痢ピーになってしまったみたいな話ですごく不快だ。
ケンは「戦いに子供たちをまきこむなど許すわけにはいかない!」とギャラクターに怒ってたが、まきこんだのは他でもないあんたや〜〜〜っ! …マヌケである。
レスラーコマンドと5人が戦うシーンははっきり言って弱すぎるぞ。延々やられまくった挙げ句「弱点は目よ!」もっと早くわかれ〜〜〜っ! て実はこれ見せ場のアクションシーンだったのね。忍者隊があまりに弱いからラストまで気が付かなかったわ。
ギャラクターの目的は解ったような解らない様な…エゴボスラーのたたみかける様な台詞の迫力で何だか納得できてしまったからいいか。演出と中田さんの力?(ちなみにAパート)
●乙女の妄想(^ ^;)●
「気をつけて行けよ」byジョー。もちろんケンに向かって言うのだが、このさりげない言い方がすごく自然でいい。ラスト、ケンが突っ走ったんでもーあわててフォローしに行くジョー。ほとんど「俺がついていないと」状態(事実)。あーんなに何をやっても怒らず、許してくれて、フォローしてくれる(諦められてる感じもあるが)人がいるケンって幸せ者ねー。でもあまり自覚がないのがケンらしい可愛いとこなのであった。
※脚本が酒井さんのせいかキャシャーンのような話である。
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