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国際科学技術庁(ISO) 20世紀の半ばから拍車のかかった各国の工業化と高度文明を支える科学技術の開発と発達は、地球上におびただしい公害を撒き散らし、自然に大きな被害を与えた。 |
砂浜 夏も終りの海は静けさを取り戻している。観光客や避暑客で賑わっていた海といつも忙しい両親を独り占めしたのがうれしく、波が平らにしていった砂の上に3つの足あとがどこまでも続いていくのを振り返っては眺めた。やがて浜辺に残されたテーブルに向かい合った両親からひとり離れて砂浜で別の新しい足跡をつけて回った。 |
機内 「本社から別に連絡のあったお客さまでしょう」 |
ユートランド 「ママ、欲しくないの?」 午後の明るい日差しの中で決済書類の山をデスクの脇に押しやって、南部博士はユートランドの病院からの報告を取上げた。学会の帰りに立ち寄ったBC島で両親と共に命を狙われた子供は入院後も熱を帯びた日が続いていたが、傷のほとんどが打撲傷であることが幸いしたのと子供特有のめざましい回復力が合わさって底を打ったかのように快方に向かい始め、この週末には外泊を許可できるという文字を追いながら、しばらく使っていなかったユートランドの別荘の準備を考えかけた時、デスクの上の緊急専用電話がけたたましい音をたてた。 |
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